SPECIAL

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1月18日、東京・渋谷―

年も明けて半月が経ち、仕事も学校も、

すっかり通常運転に戻った街並み

 

水曜日、週の折り返しを乗り越えた夕刻、

渋谷駅の停留所に並ぶバスたちは、

どこか気怠そうな人々を、

それぞれの家路へと運んでゆく

 

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午後７時、SHIBUYA PLEASURE PLEASURE―

 

そんな街の空気を横目に、今日もこの場所には、

 

新たな歴史の証人となる“理解者”たちが、集っていた

 

 

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『理解者』

 

グループ初期の代表曲と言っても、

過言ではないナンバー

 

他人を拒絶してしまう弱さと、

それでも誰かと繋がっていたいジレンマ

 

物憂げながらも力の込もった、

そのパフォーマンスと魂は、 

確実に、後輩たちにも受け継がれていた

 

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『ポニーテールは振り向かせない』

 

 

ナナニジといえば、曲中のセリフが大きな見どころ

 

見せ場のひとつ、「君が好きだ」を引き継いだのは、

麻丘真央

 

彼女が持つ圧倒的な陽の雰囲気と

屈託のない笑顔が、

 

この曲をまた一つの完成形へと導いた

 

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『地下鉄抵抗主義』

 

 

まるで地下鉄構内にも見える、

そのステージで、歌い、踊る―

グループの新時代を担ってゆく少女たちの姿は、

レジスタンスを誓い、旗を掲げる、


まるでジャンヌダルクのようだった

 

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『ソロコーナー』

 

この日の主役、四条月が挑戦したのは

「朗読グラス割り」

「桃太郎」を朗読しながら、

声の周波数を合わせてグラスを割る

かつてアナウンススクールでも鍛えられた表現力と、

お笑い好きという彼女の嗜好が融合した、

笑いの絶えないステージに

 

 

幾度となく発せられる奇声に耐え、

 

グラスは何も変わらない姿のまま、

最後まで残っていた

 

それも一興。紛れもなく、

彼女にしかできないソロコーナーであった

 

 

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『朗読劇』の再演

 

まだ青臭さを残す男子学生を演じるのは、

月城咲舞

 

どこか大人びた女子学生を演じるのは、

椎名桜月

 

 

ダンスでは、
月城から教わることばかりだという椎名も、
 

朗読にいたっては、

アドバイスをする機会が多かったと語る

 

得手不得手があってこそ、

 

その凸凹が噛み合うことで、見つかる新しい関係性

 

それも、この公演の醍醐味なのかもしれない

 

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『人格崩壊』

 

『Rain of lies』

 

そして、『ムズイ』

 

 

決して綺麗なことばかりではない、

歴史や想いも織り込まれた楽曲 

どっちに向かって進めばいいか、

わからなくなる日も来るだろう

一筋縄ではいかないこの道を、

こうして歩み始めた８人に、

精一杯のエールを贈りたい

 

 

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『シャンプーの匂いがした』

 

 

いまや、８人のアンセムともなっている、

この曲

 

息のあったパフォーマンスと、

ほとばしる青春の煌めき

 

本編を締めくくるに相応しい、

多幸感にあふれる瞬間だった

 

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アンコール『曇り空の向こうは晴れている』

 

 

汗と涙と笑顔をはらんだ、

ナナニジの物語はまだ道すがら


そう、曇り空の向こうは晴れている

雨の日も風の日も越えて、

 

こうして、物語に登場することになった８人が

希望という新たな虹を、いま架けようとしている

 

 

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『チャレンジコーナー』

 

「目指せ！602歩！！」

 

 

この日の主役、四条月の誕生日、

６月２日に因んだ602歩を目指し、 

制限時間内で、８人が配られた万歩計を振り続ける

 

 

清井美那が、暗算で即座に合計を弾き出すも、

チャレンジはあえなく失敗

 

それでも、その団結力は、

わざわざ確かめ直す必要もないだろう

 

 

 

そして最後は、翌日から、

学業のため休業に入る相川奈央

 

あざとさ満点の決め台詞と、投げキッスで、

ファンとの再会を誓った

 

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アンコール最後は、やはり『循環バス』

 

 

なぜだろう、

聴くたびに違う景色を見せてくれる、この曲

 

８人と、300人の乗客たち

そのバスが走るのは、まだまだ終点の見えない物語―

 

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次はまた4月！

 

笑顔を乗せて走るそのバスに、

また乗り込める日を楽しみに―

 

幸せそうに家路につく乗客たちを見送って、

 

本日のステージの幕も、静かに降ろされたのだった

 

 

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